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![]() 別項を読む 「50歳からの家」 NO.1 NO.2 NO.3 NO.4 NO.5 NO.6 NO.7 NO.8 NO.9 NO.10 NO.11 NO.13 TOP WORKS お問い合わせ 小林裕美子が建築家としての 経験から、皆様のお役に立て ばとお伝えするエッセイです。 ■風景になる家を作りましょう | 今回は家作りを考える上ではちょっと上級編です。家に日本の国籍の様な物を 付加して、街の魅力作りにも参加しましょうという提案です。皆さんは今までの 人生でいろいろな経験を積まれたことと思います。そうした経験や、使ってみて その良さに感激した建築のディテールを活かしながら、街の風景作りにも一役 買ってみませんか? 最近の日本の家は大変便利なのですが、便利さを追求する余りどんどん 無国籍になって来て、日本の独自性と言うか日本らしさが、少なくとも外見的 には無くなりつつあります。同時に、日本の気候に合ったとても役に立つ 日本独特のディテールも切り捨ててしまった様に思います。それは、この国で 気持ち良く生活をする上で積み上げられた貴重なノウハウなのです。 日本で生活するための日本らしさを積極的に取り入れられるのは、まだ 無国籍になる前の日本を知っている皆さんなのです。だからと言って、 数寄屋造りの家に住みましょうと言っている訳では有りません。 実際、以前映画で見た憧れの外国の住宅のディテールや、外国旅行の際 感激したエキゾチックな装飾などを家に取り入れるのは、良質の住みやすく 美しい家を作る上でとても良い事です。 でも50歳からの貴方は、ただ憧れだけでイタリア風やサンタフェ風の家を 作るには、知識も経験も豊富に有って、単純にそれに飛びつく家作りは考え られないと思います。それに、外国旅行に行って感激する主な理由は、その 街の建物がとてもその国風で、異国情緒を醸しているからではないでしょうか? そういう目で日本の街を見回してみると、安く早く建てられてしかも長持ちする 本当に便利な家が多いのですが、日本らしい風景を作る懐かしい情緒はどんどん 無くなって来ています。便利で長持ちする点は勿論採用しましょう。その上で ご自分の良く知っている美しく役に立つ日本のディテールをもっと積極的に 家作りに取り入れたり、伝統的な和の色彩を使ったり、古い家の一部分を 残したりしてみませんか? 街の風景づくりにも参加するのは、知識と経験がある50歳からの貴方だからこそ 出来ることなのです。
![]() 百年前の歌舞伎門を残した家 紅殻色の家 |