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![]() 別項を読む 「50歳からの家」 NO.1 NO.2 NO.3 NO.4 NO.5 NO.6 NO.7 NO.8 NO.9 NO.10 NO.11 NO.12 TOP WORKS お問い合わせ 小林裕美子が建築家としての 経験から、皆様のお役に立て ばとお伝えするエッセイです。 ■新築するかリニューアルするか T | 友人から築40年のコンクリートの建物をどうしようか?と相談されました。 確かにかなり古くて迷う築年数です。皆さんの中にも、技術的な根拠が 無いまま、どうしようか迷われている方が多いのではないでしょうか? 勿論私も一概に「こうしなさい」と言うアドヴァイスは出来ません。ただし、 この時代プロとして言える事は、古いものを壊すばかりではなくリニューアルで 建築費用も倹約しつつ、構造や断熱を補強して全く新しい外観や内装にし、 現在の状況にフィットした美しく快適な住宅に大切に住み続ける選択もある ことを考慮して欲しいと言う事です。 私が長年住んでいたミラノ市街で一番高級と言われる住宅街は、大体1900年 前後の築約100年位の建築物で、今はもう出来ない優雅なレリーフや鍛造の 美しいディテールを大切に維持補修したものでした。 地震国である日本では100年はなかなか難しい事ですが、一般的な耐用年数 として鉄筋コンクリート住宅は65年くらい、鉄骨住宅で40年くらい、木造住宅で 2〜30年くらいと言われています。これは建築物の質にも関係が有る事なので あくまで目安です。例えば鉄筋コンクリートはコンクリートの質と鉄筋のかぶり厚 が良ければ100年は大丈夫とも言われています。木造建築だって築100年の 古民家など無いわけではありません。 ただし、この年数保つ為にはひび割れや鉄の錆、屋根の壊れ、配管の劣化など 問題が起こったら、その都度きちんと補修工事をしていなければなりません。 放りっぱなしでは目安の年数ほども保ちません。建築物の状態が良い場合にのみ リニューアルのメリットは発揮されます。 それは総工費が新築よりは割安な事、10u以内の増築を含んでも確認申請を 提出しなくても良い事。何より愛着ある建物に住み続けられる事、街並みを 無国籍で趣の無いものにしなくて済むこと、捨てないECOであることなどなどです。 また、建築当時と法規が変わって、建蔽率、容積率などが減少している場合、 新築の建物は既存のものより小さくなる可能性があることも要チェックしです。 同じく、既存住宅と隣家との距離が非常に近い場合なども、新築の場合法規的、 技術的に床面積が減少することになります。リニューアルの場合、こうした面積の 減少を回避できる事も大きなメリットです。 ![]() |