■小林裕美子のミラノサローネ情報T 2010年のミラノサローネは、ルーティーンで余り見るべき物が無いとここ数年言われた サローネが続いた後、最近で一番面白いと大変好評でした。 これまでは不況の影響で、どうしても売り易い平均的な物、綺麗だけれど個性の無い物、 何処に置いても似合う地味な色彩、比較的安い制作費などなどの制約がある出展物が 大半を占めていました。この状況から何とか脱却するために、デザイナーや家具会社は 頑張ったのが分かるサローネでした。 一方ちょっと不満に感じたのは、大手の家具会社の製品にさほど見るべき変化が無かった 事です。こう言った積極的な変化は、小回りが効く小さな会社や多くのデザイナーからの やむにやまれぬ叫びのような物かも知れません。
ガラスベースのスタンド Barovier&Toso ■2010年は久し振りに刺激的! 今年はシンプルデザインと呼ばれる個性の無い家具に飽き飽きした人たちの反撃とも思える ような正反対のデザインのものがたくさん有りました。バロックと言えるくらい装飾的な物、 材料は変わらないが色彩、形、組み合わせの工夫で実にリッチになったもの、手作りでしか 有り得ない複雑な形のもの、単なる多色ではなく深みのあるカラフルな色彩の展開等、数年来の シンプル、モノトーンの呪縛を覆す豊かなものへの人々の欲求を満足させるデザインです。 樹脂製のペンダント Birds フカヒレのドアハンドル AVANZINI ガラスモザイクタイルとソファー SICIS 柔らかそうに見える木製スツール Cappellini 組合せペンダント Spazio Rossana Orlandi カラフルな椅子 AVANZINI